2月29日はピンクの日

先日、都内でも雪が降りました。
幹線道路はすぐに除雪された様子でしたが、やはり裏道だったり、私道等では雪だるまが作れる位の積雪を観測したようです。
雪に慣れていない都会では、様々な光景が。
寒さなんてなんのその、子どもたちのはしゃぐ声や、転んだらたいへん!凍結した道をとことこ小股で歩く大人たち。


寒い、寒い、と首を縮こめながらの通勤中、道路向かいに杖をついたおじいさんが。
ペンギン風歩幅で道路を渡ろうと、一歩進んでは、二歩下がる。
なかなか渡れないまま、また信号が変わり…。




どうしようかな・・・
向こうまで行ってあげようかな・・・
でも恥ずかしいし・・・
などと一人躊躇していたら、後ろからささっと高校生が登場。
信号になかなか味方してもらえず困っていたおじいさんに近づき、あたりまえのように手を貸してあげていました。



アフリカで、10万年前の地層から人類最古と言われる装身具、首飾りが見つかったそうです。その首飾りは貝殻で作られていて、「絆」や「仲間」を意味する証だったとのこと。

私たちの祖先たちが暮らしていたアフリカの草原は常に危険との隣り合わせ。大噴火からくる冷温状態を乗り越え、過酷な環境で生き残ったものは、「争い」ではなく、「助け合い」。未曽有の危機の前で、人間は、それが見ず知らずの人とであっても、分かち合い、互いに協力しあい生きのびて来たのです。

人間を人間たらしめているものは何か。
人間の生存、繁栄にとって他の生物には見られないもの、それは、はるかなる祖先から私たちが受け継いだもの、協力する心です。


(『ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか』(NHKスペシャル取材班、角川書店、2012年。NHK総合でも1月22日より全四回で放送されています。)




時は変わり、2007年。
カナダの高校で新学期にピンクのシャツを着て登校した男子学生がいじめにあいました。それを知った友人二人が、彼を助けるため発起、その日のうちにピンクのシャツを50枚買い、まわりの仲間に配りました。彼らの気持ちをサポートする人たちは、皆、ピンクの服を着たり、ピンクのものを身につけたり。次の日には学校全体がピンクに染まるほどだったそうです。


彼らのいじめ反対運動はその後、瞬く間に広がり、毎年二月最終水曜日は学校や職場にピンクを身につけて行く「ピンクシャツデー」としてカナダ全土に波及。その後アメリカ、イギリス、フランスでも賛同者が広がり、2011年の時点では75か国が参加するほどに。今では、いじめ反対運動の日、『ANTI-BULLING DAY』(通称ピンクシャツデー)として、すっかり定着しました。





今年は29日がピンクシャツデーです。

どんな時でも、ひとりじゃないよ。

みんな、仲間だからね。






仲間であることの意味をあらためて考える日にしたいですね。

29日、みんなでピンクを身につけませんか?


ベビーシッティング コーディネーター とみたみほ

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