寅さんと原風景

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紅葉の季節となりました。
紅葉といえば、有名なのが京都の嵐山、栃木の日光。
関東でも、高尾山や奥多摩ではもうすでに紅葉シーズンだそうです。
シェヴのオフィスの近く、外苑のイチョウ並木も11月下旬頃には見頃との予報ですし、緑で有名な武蔵野の地、井の頭公園もそろそろ秋色一色。
お弁当を持って、紅葉狩りなどしたいですね。




武蔵野といえば、私の原風景。
子どもの頃によく犬と一緒に黄色い並木通りを毎日散歩したものですが、それも残念ながら、今ではすっかり様変わり・・。



この間久しぶりに吉祥寺を訪れたのですが、昔遊んだ並木通りがすっかりコンクリートの埋め立て幹線道路と変わっていました。








寅さんで有名な山田洋次監督は原風景についてこう語っています。

「人が成長するには、いつも変わらない風景と、いつも変わらない人間関係があることが望ましい。変わらない風景や人間関係は心豊かな人間を育てる。ところが、今の日本は大変な勢いで風景が変わっていっている。日本人はそれで幸せなのだろうか。」
(山田洋次『寅さんの教育論』、岩波ブックレット,1982年)



311震災後、空前の寅さんブームが日本中に巻き起こっているそうです。

被災地での「男はつらいよ」上映を始め、市民大学での「寅さん学部」。


監督は「震災や原発、いま多くの人が大きな不安に包まれている。原因は私たちが科学技術で便利さを追求してきたことにある。それは、人と人とがかかわる煩わしさを取り除く歴史」と語る。
寅さんブームに対し、「進歩、発展と対極にいる寅さんの生き方が妙に気になりだしたのでは・・・」とも。(東京新聞 2011年11月17日)

日本の古き良き風情が消え去る中、山田監督の言葉が重く感じられます。



「成程、冬の次は春ですか」
(映画「男はつらいよ」サラダ記念日から)




今日の最低気温は11度。
そろそろ冬のコートを出さねばですね。






それでも次には春が来ると信じたいですね。








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