『子育ては楽しい』Vol.6 「あのね」


子どもは自分の話しを聞いてもらうのが大好きです。お話しができるようになったばかりの子どもは、とにかくうんうん…と聞いてもらうと、嬉しそうにお話しを延々と続けます。少し大きくなると…、今度はただ聞いてもらうだけではダメで、ちゃんと返事を返したり、一緒に感心したりして欲しくなります。こちらが違う方を見ていたり、違う人と喋っていたりすると、手で顔を強引に自分の方へ向けられたりすること、ありますよね。


そしていつのまにか、すっかり上手にはなせるようになり、とても楽しい会話ができるようになり、更には自分の気持ちや考えを表すお話しだってできるようになっていきます。


子どもの『あのね』は、成長の段階や、その時の状態で、いろいろな『あのね』に変化します。単純に嬉しい「あのね(^^)」だったり、独占の「あのねあのね!」だったり時には悲しい「あのね…」だったり、みんなで笑える「あ・の・ね」だったり。


先日、久しぶりのシッティングでお会いしたSちゃん、会わなかった間のできごとや自分の思ったことなどを、「あのね」「あのね」と次から次へとお話してくれました。そんな楽しいお話しを聞きながら、以前よく夜寝るときになると、お布団の中で、その日にあったことなどを延々と話し続け、(なかなか寝てくれなくてドキドキする私をよそに・・・(笑))たくさん話しを聞いてもらったあとは、満足して眠りについた姿を、なつかしく思い出しました。なんだかすっかりお姉さんになったSちゃんの、この日の「あのね」は、きっと毎日の生活や気持ちが落ち着き、穏やかで楽しいのだろうなぁ・・・ということが伝わってくるような、とてもステキな、幸せな『あのね』でした。


チャイルドケア アドバイザー さいとうなおこ

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